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【感想】アンデッドアンラック 149話【アンデラ】

No.149 You see me now?
 
・ショーンの回想。学芸会の劇で木の役を演じている。

 観客席にはショーンの父も観に来ていた。

 父は俳優だが脇役しかもらえない。

 「父のようにはならない」と子供ながらに思うショーンだった。

 

・現在、一心が到着したことでクリード弾幕を何とかさばき切れている。

 ショーンは不可視を発動させ、盾の後ろでうずくまっている。

 風子たちに捕まった後、自分が主役の作戦だと勘違いしていたショーン。

 だが、実際戦場に来てみれば命の危険がある死地だった。

 風子はショーンに協力を頼むが、ショーンは不可視を使い逃げ出す。

 

・不可視の能力は「両瞼を閉じることで自身と自身の所有物を不可視にする」もの。

 不可視を使い逃げ出したショーンだが、以前風子から半ば強制的に付けられたエンブレムは消えておらず、クリードに狙い撃ちされる。

 ショーンは自分の所有物として「自分に必要なもの」との認識があり、エンブレムは消えなかった。

 

・覚悟を決めた様子のショーンが服を脱ぎだす。

 ショーンの隠された能力に期待する一同だが、案の定ショーンは白旗を挙げるように服を振り回し、自分の安全だけを確保しようとする。

 その姿に怒りを覚えたクリードがショーンに照準を定め、ガトリングを撃つ。

 ジーナのガードが間に合うも不変のバリアにも限界が生じる。

 ボイドが二人を盾の中に連れ戻すも上からグレネードを放り込まれる。

 各々が何とかグレネードを対処し持ちこたえる。

 

クリードは手練れが多い風子たちの中でショーンのような不適正(ミスキャスト)が再び失敗することに期待し、攻撃を続ける。

 何故ミスした自分を助けたのか尋ねるショーン。

 「ほっときゃいいんだ、オレみてぇな脇役は」

 回想。映画のオーディションを受けるショーン。

 全台詞を暗唱できるくらいまで台本を読み込んで臨んだオーディションだったが、審査員はショーンの能力に驚かされる。

 当時、自身が不可視だったことに気付いていなかったショーン。

 自分を撮影したビデオを見返し、瞼を閉じると姿が消えることが分かった。

 「なんだよコレ」

 

・亡くなった父親を見返すほどの主役級の役者になりたかったショーン。

 不可視の体では役者になれない。自暴自棄になっていたところをギャングに拾われ、現在に至る。

 自分の存在を認めてもらえる場所ならどこでも良く、犯罪にも手を染めた。

 

・「ショーンさんは脇役なんかじゃないよ」ショーンを諭す風子。

 主役・脇役は所詮外野の評価でしかなく、自分の役割を全力でこなせる人はきっとだれかの主役になっている。

 「だから視返そうよ、ショーンさんは不可視!不適正じゃないって!」

 風子の言葉に耳を貸すショーン。不可視を発動させ風子の手を取る。

 「ああ、視せてやるよ、オレのとっておきだ」

 

・幼い頃のショーンが脇役ばかりで嫌にならないのか父に尋ねる。

 父はショーンが生まれてからは主役が褒められると自分のことのようにうれしく感じるようになった、とショーンに語る。

 幼いショーンには父の言葉の真意が分からなかったが――。

 「結局…血は争えねぇわけだ」

 

・「今回は脇役でいいさ…いってこいよブラザー」

 クリードの背後に足跡だけが忍び寄る。

 「オレ達一心同体、でも手柄はオレんだぜ」

 能力を拡張させ、触れた仲間を不可視にさせるショーン。透明になり近付いた風子がクリードの背後から攻撃を喰らわせる。

 「これでいいんだろ、オヤジ!」

 

【感想】

ショーン、前回のループでは真っ二つで死んでいただけに今回の仲間としての活躍はうれしいですね。

主役になりたかったから自分しか不可視にできなかった彼が、主役を引き立たせる脇役の重要性に気付いて仲間も不可視にできるようになったのが素敵だ。

 

他の否定者にも言える事だけど能力に拡張の余地が残されているのはなんでだろう。