【感想】アンデッドアンラック 152話【アンデラ】
No.152「Gun fight」
●闘おう
風子が外さなければ勝ちの勝負。
コイントスも目が見える風子の方が有利なためハンデを提案する風子。
「アハハ、これでフェアだよ」
冗談ではなく本気で言っているビリーに身震いする風子。
「ニコさん、いつでもどうぞ」
ニコにコイントスを促しながら前ループを思い返す風子。
(前のループのようには絶対しない)
前ループの回想。
「いるんだろ!闘え!最期まで!」
不減が発現したクリードを前に弾が尽きたビリー。
絶望の中、なぜかリボルバーの弾が装填される。
常識では理解できない状況にお互い陥っていることに気付くビリー。
「闘おう、お互い気が済むまで」
●失うもの
妻と娘の墓前に佇むビリーの前にジュイスが現れる。
戦争の最中、不減相手に闘い抜いたビリーの評判を聞きスカウトに来たのだった。
発言した能力を尋ねられたビリー、自身の過去と信念を語り始める。
事故で妻と娘を失ってから、他人が辛い目に遭うことが我慢できなくなった。
「傭兵として戦うのも彼女達への贖罪なのか?」
「人を救う事ばかりに固執しちゃってね、だから入るよキミ達の組織に」
「オレは不可信(アンビリーバブル)。信じられる仲間が欲しい」
廃墟に集まるビリー・テラー・クリード。
ユニオンはいい場所だが娘とさして年が変わらず辛い思いをした者たちが闘おうとしている。
その事実が我慢できないビリー。
「だから奪おうと思うんだ。沢山嫌われて力をコピーし、ボクが闘う」
敵だったクリードに声をかけるほど甘いことをクリード自身に指摘される。
「・・・やるさ、ボクはもう失うものがないからね」
●かませ風子!
「弱者を守り強者は苦しむ。そういう世界でいいんだよ」
「強い奴が耐えればいい。それでやっとフェアなんだ」
ビリーの優しさはタチアナのような悲しみを生む。
「ビリーさん、私はあなたのやさしさを否定する」
ニコがコインをトスする。突如ディスクが大きく傾く。
風子が裸足で触れたディスクにニコが触れてしまったことで不運が発動してしまった。
「テラー無事か!?」テラーの安否を確認しようとするビリーをボイドが固定する。
「周りは俺らに任せな、ビリー」
「何を・・・」
風子はこの状況でも動こうとしない。それは仲間を信じているから。
「こっちは大丈夫だ!かませ風子!」
●公平に
互いを信頼する風子たちの姿に妻と娘との会話を思い出すビリー。
妻と娘と抱き合うビリー。
仕事でしばらく家を空けてしまうことを謝るが妻は気にしていない様子。
「信じて任せて!アナタすぐ人の世話焼きたがるんだから!」
「いいコで待ってるね!パパ!」
「何でそこまで、仲間を信じられるんだい?」
風子に尋ねたのか、自分に言い聞かせたのか。ビリーが語る。
「その心の強さは、不公平だよ」
ついにビリーの能力が発現する。
発動条件は敵視されること、ではなく強さを認めること。
(何だ?銃が抜けない・・・!)
不抜をコピーし銃が抜けなくなったビリー。その隙を突いて風子が発砲する。
銃弾はビリーの肩をかすめる。
「一人きりで強くならず支え合うんです。公平に、可能性を信じて!」