【感想】アンデッドアンラック 157話【アンデラ】
No.157「Save You」
●機械の身体
フィルの部屋に招待される一同。
風子はフィルが本物か少し疑っている。
ご飯を食べる、と言い椅子に座るフィルだが、首に機械がセットされチャージしている。
「き・・・機械の身体・・・?」
「うん、3才の時に病気になってお母さんがボクをこの体に入れてくれたんだ」
驚愕する一同。
脳だけ移植され、生身のパーツは全体の10%にも満たない。
「お母さんはロボットじゃないって言うけど、ロボットって呼び方でいいと思うよ」
●お母さん
ニコがフィルの状態を見るために、彼の手袋を外すと、そこには配線もボロボロな機械の手があった。
「・・・お母さんのこと好きか?」
「うん、一番好き」
中央ツリー2階のシェルターにいる母を助けるために、呼吸が不要なフィルが助けを呼びに来たのだった。
「でもシェルターももうもたない。奴らがシェルターを狙ってるんだ」
フィルが道中で奴らの倒し方を教える、という。
●喜ぶんだ
シェルターに向かう一同。
フィルの言う奴らの正体が未だにつかめない風子。
思いつめる風子の顔をお母さんと同じ顔、というフィル。懐からひもを取り出してあやとりをして見せる。
「・・・えっと、私が受け取ればいいの?」
「嬉しくない?悲しい顔になったとき、これをするとお母さんが喜ぶんだ」
そう言いながらあやとりを風子に渡そうとするフィル。
●倒し方
困惑する風子。
次の瞬間、大きな衝撃とともに、フィルが”奴ら”と呼ぶ化け物が姿を現す。
クリードが応戦しようとするがフィルが制する。
「ムダだよ、奴らにはそれじゃ勝てない」
そう言いながら自身と風子たちをシャッターで遮断するフィル。ひとりで化け物のもとに向かう。
「フィルくん何を・・・!」
「言ったでしょ、倒し方を教えるって」
既にボロボロの自分の身体と風子たち。どちらが母を救える可能性が高いか考えた結果の選択だった。
●大好きな人の為なら
ニコがシャッターを解除しようとする中、フィルの両腕が化け物に飲み込まれる。
しかしフィルは両腕から電気を流し、ダメージを与える。
化け物の外皮は刃も弾丸も通さないため、捕食時のみ露出する口から内部を直接攻撃する必要があった。
「だから・・・コ・・・こうやって・・・噛ませテ・・・」
「フィルくんやめて死んじゃうよ!なんでそこまで・・・」
ボロボロになりながら化け物の倒し方を伝えるフィル。
「お母さんが言ってた。大好きな人の為なら何だってできるって」
大好きな母の為に、自身が犠牲になってでも助けようとしているフィル。
●助ける理由
「開いたぞ!」電子音と共にニコがシャッターを解除する。
(私は大馬鹿だ!)
フィルの身体のことを聞き判断が鈍った自身を律する風子。
(目の前にいるのはお母さんの為に命をかける・・・フィル君だ!)
(それだけで・・・助ける理由になるだろ!)
「バッドバレット!45!」
フィルを化け物から引きはがし、口内に「凶弾」を放つ風子。
「さっきはごめんね、あやとり貸してくれる?」
フィルは風子にあやとりを渡す。
「みんなでたくさんしよう!こいつらをぶっ倒して!」