【感想】アンデッドアンラック 155話【アンデラ】
No.155「お困りのようだな」
●ビビッてるぐらいがいい
「なんでオレを連れてかねんだ!オレとお前のコンボ最高だっただろ!」
宇宙に向けて訓練中の風子にショーンが直談判しにいく。
「例えばショーンさんが気絶して宇宙に放り出された場合」
「そんなことねーけどな」
「ショーンさんは誰にも見えない状態で宇宙を漂います、誰にも見つけられず永遠に」
風子の脅しのような言葉を聞き、逃げ帰るショーン。
「サーモで視えるじゃねえか、あそこまでビビらせなくても」
傍で話を聞いていたニコが言う。
「否定能力は解釈でいつどう変化するかわからない、ビビッてるぐらいがいいんです」
●宇宙に行くために
トレーニングルームを飛び出したショーンだが、ジーナに別の部屋に誘拐される。
「ジーナ・・・だっけ?体もういいのか?そいや戦場じゃありがとうな、助かったぜ」
「そう、じゃあその借り返して。私も宇宙に行く!協力しな!ショーン=ダッツ!」
ジーナの体を気遣って選抜メンバーから外したと思っているジーナだが、なんとしても風子の傍にいたい。
「風子ちゃんすぐ突っ走るから・・・私が傍にいなくちゃいけないの!あんたもそう思うでしょ!」
「えっあっハイ」
神を倒すまで風子の右腕でいたいジーナと強くなって目立ちたいショーンの利害が一致する。
「何か作戦があんだな」
「ええ、ついて来なさい」
不可視を発動させ、ロケットの完成状況を確認しに行く二人。
「まずいわね、もうほぼ完成してる」
おそらく一からではなくある程度完成したものを購入したため、残された時間はわずか。
エンジニアたちの会話を聞くに、積み荷はあと100kgほど余裕がある。
「決まりね」ジーナがにやりと笑う。
不可視発動中のため、ロケットを見れなかったショーンが隣で泣いている。
●パワーアップ
「密航するために”不可視”をパワーアップさせる!?」
「そう」
ジーナはそういうと、裸にさせたショーンを体重計に乗せる。
「ふーん、65kg・・・けっこうあるわね」
「んまぁ役者目指してた時鍛えてたから」
「よし、これをゼロにして」
「死ねと?」ジーナの難題に思わずツッコむショーン。
「今アンタはこの体重計の数字で!ここにいるって事が視えんの!完全な不可視じゃない!」
心と向き合い解釈を広げて、間接的に視えてしまうものを否定しようとしているジーナ。
「貨物と一緒に乗り込み!私達も宇宙へ行く!」
ジーナが宇宙服をくすねる間に、ショーンも解釈の拡大を目指す。
「いける!?」「ああ、了解だ!」
●発射
打ち上げ当日。二人が見送りに来ないことを不思議がる風子。
「まだスネてんじゃねぇか?宇宙の石でもプレゼントしてやろうぜ」
「・・・ですね」
一方、貨物室。
「そろそろよ、準備して」
宇宙服を着たジーナとショーンが発射のタイミングを待っている。
発射のための最終チェックが行われる。
「船体重量はデータ通り、問題ない」
ショーンの不可視が発動し、二人の体重も視えなくなっている。
「やるじゃない、見直したわ!」
「まぁオレだからな」
カウントダウンが始まる。
「5,4,3,2,1,グッドラック!」
皆が見守る中、ロケットが発射される。
大気圏を突入し、軌道が安定する船体。
「宇宙・・・出れたんだな」
「みたいね」とりあえずの打ち上げ成功に安堵するジーナとショーン。
「で?どーやって皆と合流すんだ?」
「どういうこと?」
「いやだって命令違反じゃねーか、最悪クビじゃねーか。あんだろ?うまい言い訳が」
ショーンの言葉に驚愕するジーナ。何も考えずに宇宙に来てしまった。
言い争う二人。
●お困りのようだな
不可視が解除されたことで重量オーバーとなり、警告が鳴り出す。
「まさか侵入者!?」
風子が心配する中、再度不可視が発動し、重量は元に戻った。
「風子!見えたぞ!」クリードがステーションを見つける。
しかしステーションはすでに大破しており、ドッキングする部材もバラバラになっている。
「どうにか固定して道を作らないと」
船外に出て船を固定させようとするクリード。
風子はUMAがいた場合、一方的に攻撃受けてしまうため許可しない。
「じゃあどうするってんだ!」
「お困りのようだな、ここはオレ達」
「アンチェンジ アンシーンに任せてちょうだい!」
ジーナとショーンが満を持したような雰囲気で現れる。
「ショーンさん!ジーナちゃん!」
二人の登場に驚く風子とクリード、そしてブチギレ寸前のニコ。