積まずにはいられない

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【感想】アンデッドアンラック 158話【アンデラ】

No.158「Don't think.Feel」

●正体

不運が発動するまで時間を稼ぎながら後退していく風子たち。

その間にフィルの母がいるエリアに行くエレベーターに向かう。

フィルは自分を置いて行くように風子に言う。

「なら、尚更置いてけない」

「なんで。一人を犠牲に5人助かる方がいいよ」

「それじゃ悲しいでしょ!」

「かなしい・・・?」

風子の言葉が理解できないフィル。

「開いたぞ!エレベーターはまだ使える!」

エレベーターに乗り込む一同。

最後方で戦闘を続けていたクリードが乗り遅れる。

風子がクリードを引っ張ってエレベーターに引きずり込む。

化け物も一緒に入り込むが、その瞬間扉が閉まり化け物の頭を真っ二つにする。

ジーナの不変の剣でも斬れなかったのに突然弱くなったことに驚く風子。

頭部だけが残ったばけものはフラフラと、フィルと彼を抱きかかえるショーンに向かって飛んでいくが、途中で力尽きてしまう。

死体が霧散せずに残っていることから、このバケモノの正体がUMAではなくエイリアンだと確信する風子。

エイリアンであることを聞いたニコ。生物に存在する習性、すなわち弱点を見つけ出そうとする。

 

●悲しいってなに?

風子たちが情報を整理している間、フィルがショーンに尋ねる。

「ねぇ、悲しいってなに?」

”感情”とは何なのか知りたがるフィル。

「んー、親父が死んだときかな」

「それは何で悲しいなの?」

「なんで・・・そうだなぁ、もう会えないからじゃねぇか?」

「・・・そっか」

ショーンの言葉に何かを感じるフィル。

ニコは風子にフィルの不感が既に発現しているのか尋ねる。

「・・・してないはずです、発現すれば喋れないはずなので・・・」

「・・・そうか」

そうこうしているうちにフィルの母が待つシェルターに辿り着くものの、シェルターはエイリアンで囲まれている。

そこへ、フィルの母から通信が入る。

「誰かいるの――あの子は・・・フィルは無事ですか!!」

「ああ無事だ!ここにいる!今からアンタを」

「私はいい!早くここから離れて!フィルを連れて!早く!」

自分を置いて逃げるように伝えるフィル母。

「でないと・・・」

 

●活路

フィル母の言葉に反応するかのように、シェルターを取り囲んでいたエイリアンの動きが活発になった。

フィル母は自身の結末を悟り、フィルに話しかける。

「今までごめんなさい・・・こんな寂しいところに閉じ込めて・・・そんな冷たい機械の身体に押し込んで」

フィルに感情があるのか、自分でも分からなくなってしまったフィル母。

「母親失格ね・・・せめて私の命であなたが救かるなら・・・」

「お母さ・・・」

何とかしてエイリアンを引きはがそうとする風子たち。

「やめて!私はいいの!今なら逃げられる!」

「断る!フィルは学ぼうとしてる!感情を・・・お前の為に!」

ニコが怒る。

「悲しいって何かってよ・・・ふざけるな!母親の死で!悲しいなんて学ばせねぇ!」

 

「ニコさん後ろ!」

エイリアンはターゲットをニコに変えて襲い掛かってきた。

(このタイミングで・・・!?まさかこいつ・・・)

フィルが身を挺してニコを守る。

「フィル!」

ニコはエイリアンたちが声や温度ではなく、”感情”に反応することに気付く。

「やっぱり”悲しい”はまだよくわからない。でも、お母さんにもう会えないのはイヤだ」

(こいつらは”感情”に反応する!それも・・・その場で最も昂ぶった”大きな感情”に・・・!)

フィルはニコのサイコポッドに乗って移動し、エイリアンの気を逸らそうとする。

 

●フィルの感情

「ダメ!」

風子はフィルに追いつき、エイリアンの攻撃を防ぐ。

「フィルくんがお母さんに会えないと悲しいなら、お母さんだってアナタと会えないのは悲しいんだ!」

フィルと風子がエイリアンを引き寄せている間に、ニコたちに救助されるフィル母。

エイリアンは感情の昂りによって脳が発する電気信号に反応することをフィル母に説明するニコ。

「どういうことかわかるか・・・!あるんだよ!フィルには!誰よりも強い”感情”が!ちゃんとそこにあるんだ!」

「待っててお母さん、今救ける」

「フィル!」